- 過剰なカードローンの利用
- 無計画な借金
- 借入利息が膨れて返済ができなくなった
などの利用で、お金を借りたものの返済に困っているという人も多いと思います。
会社の同僚で借金で首がまわらなくなってたヤツいたっけ!
たしか、ギャンブルや女性関係のトラブルで借金が膨らんだって言ってたな…。
若気の至りってやつかしら?
実は、年齢が若い方に借金が多いと思っている方が多いのですが、
『40代や50代の人の方が借金額が多い』
という傾向があります。
年齢別に借金をする理由を見てみると
- 20代の借金は遊興費やギャンブルなど
- 30代は株やFXの失敗により多額の借金を背負う・女性関係による借金など
- 40代は投資の失敗・ギャンブル・女性関係・詐欺などに巻き込まれるなど
といったもの。
年齢が上がるごとに収入も増えるため、借金の理由もそれにより変わるようです。
中途半端に男がお金を持つと、女性関係のトラブルで借金作ったりするのね!
借金するほとんどの人は、とくに根拠もなく借金は何とかなるだろうと考えています。
しかし、会社をリストラになってしまう可能性や怪我で仕事ができなくなり、収入がなくなることも…。
この記事では、借金でクビがまわらなくなり、どうしようもなくなった人のために
『借金をなくすための救済方法』
をご紹介します!
借金の踏み倒しによるメリットは、借金を返す必要がなくなるということです。
しかし、そのために必要な時効の援用では、5~10年間一定の条件を満たす必要があります。
借金の返済がキツくお困りの方は、『借金の踏み倒し』と『債務整理』のどちらをするべきかを一度、違いを比較しながら検討してみましょう!
どうしても借金が返せない!合法的に借金をなくすための方法は?
借金をなくす方法は、大きく分けると
- 債務整理
- 踏み倒し
の2つです。
借金の踏み倒しなんてできるの?
踏み倒しは後で恐ろしいことになるんじゃないのか?
借金の踏み倒しをする場合は『時効』を使う必要があります。
正式な手続きを踏まない限りは、借金の踏み倒しは、まず無理だと考えましょう!
踏み倒しをする際に使う「時効」とは?
時効と言っても借金の時効は、放っておいても勝手に適用されるものではありません。
債務者(お金を借りた人)が、時効期間が経過した後に
『時効の援用』
という手続きをしないと、時効の効力は発揮されないと決まっているからです。
時効の援用って、何?
時効の援用(じこうのえんよう)
時効によって利益を受ける者(援用権者)が時効が成立したことを主張すること。時効による権利の取得・消滅は、法律の定める時効期間が経過しただけでは確定的に生ぜず、援用があってはじめて確定的に生じる。時効の利益を受けないで真実の権利関係を認めようとする者の意思も尊重する必要があるからである。
つまり「この借金はこの日を過ぎたら時効だから払わないよ」
ということを相手に宣言するってことか!
その通りです!
時効期間が経過すると
『時効が成立して借金が無効』
になります。
時効の援用をするための具体的な手続き方法は?
時効の援用をするためには、内容証明郵便で時効援用通知書を相手に送る必要があります。
通知書を作らなきゃいけないってことか!
なんかややこしそうだね…。
基本的には、弁護士に依頼をして
『時効援用通知』
を作成してもらい、金融機関に送付するのが一般的です。
ただし、時効の援用をするためには以下の条件を満たしている必要があります!
- 最後の返済から5年以上が経過している
- 時効期間の進行中に債権者からの裁判が起こされていない
そっか、ちゃんと条件を満たす必要があるんのか!
気軽に時効の援用はできるものじゃないんだね~。
また、借入先によっても時効の年数が変わります。
- 消費者金融・クレジットカード会社・銀行 → 5年間
- 信用金庫・公庫・個人からの借入 → 10年間
しかも、時効の援用をした後に、
- 債務者が返済の意思を見せる
- 1円でも返済を行った
- 配達記録付きで届いた督促状を受け取った
上記のいずれかを行った場合は、時効のカウントがリセットされます。
えっ!?そうなの!?
他にも、裁判を起こされて判決が出た場合も、同様に時効のカウントがリセットされます。
さらに、時効までの期間が10年に延びます!
そのため、時効の援用中には
- 債務者が返済の意思を見せない
- 1円でも返済を行わない
- 配達記録付きの督促状を絶対に受け取らない
- 時効の援用中に裁判の判決が出た場合は、さらに10年間上記を実行する
なかなかにハードルが高いですな…。
いくら法的に借金の踏み倒しができるといっても、簡単にはできることじゃないってことだね!
借金の踏み倒しは、簡単なことではありません。
当然、債権者(お金を貸した人)は、時効の援用通知書が届いた時点で、時効を成立させないために
- 継続した督促
- 小額でも返済を迫る
- 時効を伸ばすための裁判手続き
を行うことになります。
債務者(お金を借りた人)は、最低でも5年または、10年間は督促を無視し続ける必要があり、相当な覚悟と根気が必要です。
生半可な気持ちでは、借金の踏み倒しは実現しないと考えておきましょう。
借金の踏み倒しと債務整理の違いは何か?
よく耳にする債務整理と借金の踏み倒しって、具体的に何が違うのかな?
それぞれの特徴を比較してみましょう!
債務整理 | 踏み倒し | |
特徴 |
■任意整理 債権者と話し合いにより借金の返済方法を決め直す |
一定の期間が立てば、借金の支払いを拒絶できる |
■特定調停 簡易裁判所の調停手続きにより、債権者と借金の返済方法を話しあって決める |
||
■民事再生 裁判所に申立をして、借金を大きく減額してもらう |
||
■自己破産 裁判所に申立をして借金返済額を0にしてもらう |
||
手続き方法 | 弁護士や司法書士を仲介して、「債権者側と話し合い」または「裁判所を通して対応」をする | 弁護士や司法書士を仲介して、「時効援用通知書」を送付する ※送付後は時効が来るまで逃げ続ける |
いずれの方法であっても、弁護士や司法書士に間に入ってもらい、債権者(貸付側)に対して、連絡を取ります。
しかし、踏み倒しの場合は、一方的に通知をして以降は債務者(借りた側)が
『時効が来るまでは逃げ続ける』
ことになります!
一定の手続き以降は、自分で対処しなきゃいけなくなるんだね!
わざわざ、踏み倒しをしないで債務した方がよさそう…。
借金踏み倒しのメリット・デメリット
借金踏み倒しのメリット
借金が帳消しになる
借金を踏み倒した場合のメリットは、『借金が帳消しになる』このこと。
この1点につきます。
借金踏み倒しのデメリット
踏み倒しの条件が難しい
借金の踏み倒しのためには、時効の援用通知書を債権者に通知する必要があります。
また、時効の援用中には
- 債務者が返済の意思を見せない
- 1円でも返済を行わない
- 配達記録付きの督促状を絶対に受け取らない
- 時効の援用中に裁判の判決が出た場合は、さらに10年間上記を実行
といった条件すべてをクリアしなければ、合法的な借金踏み倒しは完了しません。
債権者側は、時効を成立させないように必死になります。
そのため、債務者は生半可な覚悟で、時効成立させることは難しいということを理解しておきましょう!
精神的ストレスが長期間続く
債権者は時効を成立させないために、督促を継続してきます。
債権者は、時効の援用中に
- 債務者が返済の意思を示させる
- 1円でも返済をさせる
- 配達記録付きの督促状を受け取らせる
いずれかを債務者にさせるだけで、時効が無効になります。
債務者としては、債権者からの督促を5年~10年無視し続ける必要があるため、精神的に大きなストレスになることが予想されます。
また、自分だけでなく督促の電話などが勤め先や実家に及ぶこともあり、周囲から白い目で見られることあるでしょう。
そのため、相当な覚悟を持っていないと踏み倒しはできないため、気軽に実施すべきことではないと理解しておく必要があります。
時効が成立するまで新たな借入はできなくなる
金融機関から借入をした場合は、時効が成立するまでの5~10年間は業者からの借り入れの場合、信用情報機関のデータ上にブラックリスト状態となります。
時効成立までは、新たな借入できないことを覚悟しておきましょう。
合法的な借金の踏み倒し方法まとめ
以上の順でご紹介しました!
借金の踏み倒しによるメリットは、借金を返す必要がなくなるということです。
しかし、そのために必要な時効の援用では、5~10年間一定の条件を満たす必要があり、生半可な覚悟で時効成立をさせることは難しいと思います。
- どうしても借金の返済ができない
- これ以上は支払いができない
と借金で困っている方は一度、弁護士に相談し、債務整理によって借金の減額・免除を行った方が賢明といえるでしょう。